こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
ワインと空気接触の関係についてです。
ワインは空気に触れることによって、その印象が変化します。
今回は具体的にどのような変化があるか、簡単に説明していきます!
デカンタージュとは
デカンタージュ(decantagē)とはフランス語で、ワインをデカンタ(decanter)と呼ばれるガラス製の酒瓶に移し替えることをいいます。
また、カラフェ(carafe)もデカンタと混同されることがありますが、こちらはフランス語で『水差し』という意味で、ワイン専用と限定せずに使われます。
デカンタージュは以下の効果が得られる。
①古いワインを澱と分離させる
②空気接触により香りを開花させる
③空気接触によりタンニンをまろやかにする
基本的にデカンタージュが必要なワインは、澱を含む熟成したワイン。
まれに若い赤ワインもデカンタージュする。
これは、空気接触による強いタンニンを和らげ、香りを引き立たせる狙いがある。
また、大ぶりなワイングラスを使用することによってワインと空気の接触面積増え、空気接触の効果がより得ることが出来ます。
ワインと空気接触の関係
ワインは空気接触による変化が大きい。
特に、酸化することにより香りに大きな影響を及ぼす。
具体的には以下の通りです。
①果実香や花などの原料ブドウ由来の香りが上がる
②キャンディーやバナナ、クリーム香などの発酵由来の香りが下がる
③バニラやロースト、スパイスなどの樽由来の香りが強まる
④渋みがまろやかになり、味と香りの複雑性が強まる
ワインは、開栓しただけではほとんど変化は起きない。
その理由は、開栓後空気に触れるのは上部の数㎠しかない為だ。
開栓後3時間は、物理的に変化は起きないという研究結果が出ている。
したがって、空気接触の効果はグラスに注ぐか、デカンターなどの別の容器に移してから始まる。
とはいえ、空気接触は1〜2時間が限界で、古いワインはそれ以降は風味が弱くなる傾向がある。
まとめ
いかがでしたか?
お店で年代物の赤ワインを注文した時は、デカンタージュをお願いしてみてくださいね!
目の前でデカンタージュする作業が見れて楽しいです。
今宵もあなたに最高の一杯を!