こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
巷(ちまた)でオーガニックワインは、健康志向の方たちの間でよく飲まれていますね。
今回はそんなオーガニックワインと添加物について一緒に学びましょう!
ワインの添加物とは
ワインの添加物である二酸化硫黄(亜硫酸)は以下の理由の為、必ず使用するものとされている。
①還元剤として酸素を吸収する
②酸化酵素を阻害する
③殺菌作用がある
全く使用しないと加工過程でカビが生えたり、ワインに雑菌が繁殖してしまう。
これらの理由から、添加物はワイン造りには必要不可欠な存在です。
また亜硫酸は、ワインの中ではガスの状態、ワインに溶けたイオンの状態、糖や化学物質と結合した状態が存在する。
もちろん飲んでも無害な量であり、現在は可能な限り少量で造られる傾向がある。
オーガニックワインとは(有機ワイン)
法律上、オーガニックワインと表示できるのは、以下の条件を満たしたワイン。
①有機農法によって生産されたブドウを使用すること
②ブドウの収穫からワイン出荷まで、他の製造ラインから隔離すること
③公的機関から有機ワイン製造の承認を受けていること
有機農法とは日本では、
・化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと
・遺伝子組換え技術を利用しないこと
・環境への負荷を出来る限り低減させること
と定義されている。
オーガニックワインはブドウが栽培された土地や気候、生産者の技術が反映しやすいワイン。
酸化防止剤などの添加物も最小限で製造する反面、輸送環境や保管状態が品質に影響を及ぼしやすい。
ビオワインとは
有機農法に加え、『バイオダイナミクス』を取り入れたワイン製造方法。
『バイオダイナミックス(仏:ビオディナミ農法)』とは、人智学者のルドルフ・シュタイナーが提唱した農法。
農事歴と言って、月や惑星の動きと植物の成長を調和させたものに基づいた栽培スケジュールを用いる。
さらに化学肥料や農薬は使用せず、プレパラシオンと呼ばれる自然の物質を混ぜ合わせた調合剤を利用する。
また、ワイン造りに必要不可欠な二酸化硫黄を使用しない。
その為通常のワインよりも保存期間が短く、冷蔵保管を要するなど、品質管理が重要となる。
なお、現在ビオワインの定義は正確には定められておらず、生産者の自由になっています。
まとめ
いかがでしたか?
オーガニックワインは生産者のこだわりを感じやすいワインです。
また、添加物が最小限に抑えられているので、体への影響も優しいとされています。
いろいろなオーガニックワインを飲み比べてみるのも楽しいですね。
今宵もあなたに最高の一杯を!