こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
ワインボトルにはコルクのものと、スクリューキャップのものがありますね。
結論を言うと、スクリューキャップの方が扱い易いのでおすすめです。
今回はコルク栓とスクリューキャップの違いについて、詳しく見ていきましょう!
スクリューキャップのメリット
①開けやすく、再栓ができる
・ホームパーティーやBBQシーンでソムリエナイフが必要がなく、残ったワインの持ち帰りや保存にも便利。
②コルクくずが瓶内に混入しない
・コルクとソムリエナイフの相性が悪くて上手に抜栓できないと、コルクくずがワインに混入してしまう。
③コルク由来の異臭がない
・コルクに含まれている成分が原因で、ごくまれにワインが劣化することがある。
④品質のバラツキが少ない
・ワインの運搬過程や保管環境により、コルクから液漏れするなどの不良品ができにくい。
コルク栓とは
ワインに多く含まれる酸への耐久性が強く、長い期間ワインを密閉出来る。
コルクは湿った状態で膨張する為、ワインを横にして保存すると、より気密性が保たれる。
ちなみにコルクを通じて呼吸するということはほとんどない。
ブショネとは(コルク臭)
コルク(仏:ブション)に含まれるTCA(トリクロロアニゾール)によってワインが劣化し、カビ臭い、湿った段ボールのような匂いが発生する。
このワインは不良品として扱わなければならない。
TCAは低濃度でも感知できる強い匂いを持ち、ワインの果実味が感じなくなる。
前駆物質であるTCP(トリクロロフェノール)がごくまれにコルクに含まれることがある。
TCPの匂いはとても弱いが、カビが持つ酵素の働きでTCAに変化することによって、極少量でも異臭を感じられるようになる。
以前は木材の殺菌にTCPを使っていた為、ブショネの発生率は高かった。
現在での発生率は2〜3%と言われ、かなり低くなっている。
3種類のコルクと『ディアムコルク』
①天然コルク
主要産地はポルトガルとスペインで、上質なコルクを得るには、10年以上かけてコルク層が成長するのを待たなければならない。
②圧搾コルク
天然コルクを打ち抜いた後の残り部分を粒子状にし、コルクの形状に固めたもの。
粒子状にした後にコルク臭を除去したものは、ブショネ発生が非常に少ないものが出来る。
③合成コルク
ブショネは発生しない。
『ディアムコルク』とは
最近では『DIAM(ディアム)コルク』といって、TCAが発生しないコルクを生産する技術がある。
天然コルクを破砕してから二酸化炭素による特殊処理することで、TCAなどの臭気分子を除去する。
圧縮形成時の密度によって、品質補償期間を変えることが出来る。
コルク本体にDIAMと一緒に刻印されている数字が補償期間年数となり、2.3.5.10.30がある。
また、天然コルクよりも低価格でもある。
まとめ
いかかでしたか?
結論、個人的にはブショネがないスクリューキャップがおすすめですが、
コルクをソムリエナイフで抜栓する優雅さは、何事にも変えがたい時間ですね。
ちなみに、抜栓後のワインは3~7日間の保管が目安です。
今宵もあなたに最高の一杯を!