こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
今回はバーテンダーが、本当は作りたくないカクテルです。
共通の理由としては、
- メイキングに時間がかかる
- 使用する材料が特殊、あるいは多い
- 作り手の技術が味に表れやすい
などが挙げられます。
逆に言えば、これらを美味しく作るバーテンダーは腕がいいという意味にもなります。
そんなカクテルを紹介したいと思います。
バーテンダーが作りたくないカクテル5選と理由
①カシスソーダ
・カシスリキュール…30ml
・炭酸水…適量
・レモン…1/8カット
レモンを絞り入れたグラスに氷とカシスリキュールを入れ、炭酸で満たしてからかき混ぜれは完成。
アルコール初心者に親しまれ、一度は飲んだことのあるカクテルの一つだろう。
比重の重いカシスリキュールと、炭酸の消失を最小限にしたい炭酸水とを均一に混ぜなければならない。
また、レモンが甘いカシスカクテルの味をしっかりと引き締め、まとめるのに重要な存在となる。
しっかりと混ざり、レモンが入っているかが美味しさのポイントとなる。
②モヒート
・ライム…1/8カット
・ミント…適量
・ラム…45ml
・ガムシロップ…5ml
・炭酸水…適量
グラスにライムを絞り入れ、ミント、ラム、ガムシロップを入れてバースプーンで軽くなじませる。
クラッシュアイスを入れてから炭酸水で満たし、しっかりとかき混ぜれば完成。
春から秋にかけて収穫するミントを使い、クラッシュアイススタイルで仕上げた清涼感あふれるカクテル。
季節限定のミントを管理したり、クラッシュアイスの準備が必要だったりと、その他の作業工程が多いのが難点。
ミントは潰しすぎるとエグみが出たり、クラッシュアイススタイルで炭酸水と混ぜるなど、作り手の技術が必要だ。
③グラスホッパー(プースカフェ)
・グリーンミントリキュール…20ml
・カカオリキュール…20ml
・生クリーム…20ml
ショットグラスにグリーンミントリキュール、カカオリキュール、生クリームの順にバースプーンを使って静かに注ぎ、積み上げれば完成。
プースカフェとは、リキュールや蒸留酒、シロップなどをいくつかの層にして作られる食後酒のこと。
比重が重いものから順に積み重ねていく為、作り手の力量が表れる。
いかにきれいに積み上げ、分離している状態でお客様の手元まで持って行くかが難点。
④サイドカー
・ブランデー…30ml
・コアントロー…15ml
・レモンジュース…15ml
材料を全てシェーカーに入れてシェークし、カクテルグラスに注いだら完成。
世界5大カクテルの一つで、飲んだことのある人も多いだろう。
ブランデーは冷やすことで、香りの良さが消えてしまう。
その為、冷やしすぎずに材料を混ぜないといけない。
⑤マティーニ
・ジン…45ml
・ドライベルモット…15ml
・オリーブ…1個
・レモンピール…適量
氷の入ったミキシンググラスにジンとドライベルモットを入れてかき混ぜ、カクテルピンに刺したオリーブを乗せたカクテルグラスに注ぐ。
最後にレモンピールを絞って香り付けをすれば完成。
『カクテルの王様』と呼ばれ、カクテル好きなら一度は聞いた事があるだろう。
どんなジンとドライベルモットで、どのような温度で作るかがポイント。
まとめ
いかかでしたか?
誤解しないで頂きたいのは、『頼まないでほしい』というわけではない。
裏を返せば、これらのカクテルでお客様を喜ばすことができたら、大きな信頼関係を築くことができる。
言わばチャンスカクテルなのだ。
私はいつでも作る心構えと姿勢で、営業に臨んでいる。
今宵もあなたに最高の一杯を!