こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
みなさんは世界三大酒精強化ワイン『シェリー』は飲んだことはりますか?
『シェリー』には木の実のような特徴的な香りがあります。
今回は『シェリー』について、一緒に学びましょう!
『シェリー』とは
イベリア半島最南端のカディス県、
①へレス・デ・ラ・フロンテラ
②サンルーカル・デ・バラメーダ
③エル・プエルト・デ・サンタ・マリア
この3つの町で熟成したものだけが、『シェリー』と名乗れる。
『シェリー』は英語名で、スペイン語では『へレス』、フランス語では『ケレス』と呼ばれている。
語源はこの地域を支配していたアラブ人たちが、現在のへレスに付けた名前『シェリシュ』に由来する。
シェリーの造り方
主要品種は約95%がパロミノ、その他にペドロ・ヒメネス、モスカテルが認可品種となっている。(いずれも白ブドウ)
白ワイン製造後、ブランデーなどのアルコールを添加(酒精強化)する。
ここから最低2年の熟成期間が義務付けられている。(伝統的には3年)
この酸化熟成工程は、樽を満杯にせず上部に空間を残す為、ワインの表面にカビのような白い膜が張る。
これを『フロール』と呼び、シェリー特有の香りをもたらす働きをしている。
熟成中に樽を3~4段に積み重ね、最下段の樽(ソレラ)から出荷した分、新しいワインを上段から補充する。
補充で減った樽は、その上段から補充する。
こうすることで、各段階で若いワインが古いワインと混ざり、特徴がブレンドされて均質なワインに仕上がる。
この熟成方法を『ソレラ・システム』と呼ぶ。
シェリーのタイプ
シェリーは5種類に分けられる。
①フィノ(Fino)15~17度
シェリーのなかで最も軽く、辛口。
魚のフライやテンプラに。
②マンサニーリャ(Manzanilla)15~17度
サンルカール・デ・ハラメダ産のフィーノタイプの辛口で、塩気がある。
エビや貝の塩茹でに。
③アモンティリヤード(Amontillado)16~22度
フィノとオロロソの中間的な風味で、琥珀色でナッツのような香りがある。
燻製品に。
④パロ・コルタド(Palo Cortado)17~22度
アモンティリャードの香りとオロロソのボディを持つ希少タイプ。
イベリコハムと。
⑤オロロソ(Oloroso)17~22度
琥珀色からマホガニー色で、豊かな香りとデリケートなコク、深みがある。
肉の煮込み料理に。
この他にも、
・ミディアム(Medium)…アモンティリャード+ペドロ・ヒメネス
・クリーム(Cream)…オロロソ+ペドロ・ヒメネス
・アニャダ(Añada)…単一収穫年でソレラシステムを使わない
などがある。
更に、
・VOS(Very Old Sherry)…熟成期間20年以上
・VORS(Very Old Rare Sherry)…熟成期間30年以上
がある。
まとめ
いかがでしたか?
是非お料理と一緒に合わせてみてください!
今宵もあなたに最高の一杯を!