こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
ワイン用のブロウ品種は5000種類を上回るといわれ、
その中でも世界的な品種は300種類程度です。
今回はその中でも、有名な14品種についての語源を一緒に学びましょう!
白ブドウ
①シャルドネ
フランスのブルゴーニュ・マコネ地区のシャルドネ村に由来。
房、粒はともに小さく、フルーティかつハーブの香りがある。
②ソーヴィニヨン
『野生』の意味でフランス語の『Sauvignon』からきている。
フランス南西部に古来から土着していたことに由来。
房、粒は小さくて果皮は厚く、マスカットのような味がする。
③トレッビアーノ
イタリアのエミリアロマーニャ州・ピアチェンツァ県のトレッビア渓谷に由来。
④ゲヴルツトラミネール
ゲヴルツはドイツ語で『香料・スパイス』の意味。
香料でも含んでいるかのような、特有の際立った香りが強いことから。
トラミネールはイタリア・南チロル地方のトラミン村に由来。
ミュスカ、ミュスカデ、ミュスカデルの違い
⑤ミュスカ(Muscat)
マスカットとは、『マスク(MUSK=麝香)の香りがする』という意味。
麝香(じゃこう)はオスのジャコウジカがメスを誘う為に出す分泌物で、このブドウがの香りが麝香のように素晴らしいことから。
芳香性が高く、華やかで甘い香りは女性に人気。
高級メロンのマスクメロンも同じ語源。
⑥ミュスカデ(Muscadet)
正式名称はムロン・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュのメロン)と呼ばれており、フランスのロワール地方・ナント地区での呼び方となっている。
芳香性はやさしく、控えめな白い花のニュアンスがある。
⑦ミュスカデル(Muscadelle)
ボルドーで栽培され、晩熟で栽培が難しい。
補助的な要素で使用される事が多く、しっかりとした味わいで酸味が少なく丸みがある。
ムスク(麝香)や花のアロマをしっかりと感じられる。
黒ブドウ
⑧ピノ・ノワール
ピノはフランス語で『松ぼっくり』の意味。
果実が松ぼっくりのように小さく縮まった塊のように実る為。
ノワールは『黒』の意味。
⑨メルロー
早熟な為クロウタドリに食べられる、あるいは色が似ているという由来から。
⑩ムニエ
ムニエはフランス語で『粉屋』を意味する。
葉の裏側が粉をまぶしたように見える為。
⑪サンジョベーゼ
ジュピターの血(ショヴィの血)という意味。
sange(血)+giove(Jupiter 、木星、ゼウス)
⑫ネッビオーロ
収穫が遅い為、畑に霧(ネッビア)がかかることに由来。
アントシアニンが少なく、タンニンが豊か。
⑬プリミティーヴォ
イタリア語で『最初の』、『一番の』という意味。
比較的早く熟す為。
⑭テンプラニーリョ
スペイン語の『Temprano(早熟)』に由来。
スペインの大半の黒ブドウ品種よりも、数週間早く熟す。
まとめ
いかかでしたか?
ブドウ品種にも語源があり、知りながら飲むと楽しいですね!
今宵もあなたに最高の一杯を!
【白ブドウ品種のシノニム一覧表】23種の読み方を簡単に紹介!