こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
バーなどのカクテルシーンでよく出てくる、ソーダ、コーラ、ジンジャーエール、トニックウォーター。
これらの割り材はお酒を飲みやすくしたり、アクセントを加えてよりおいしくする効果があります。
今回は、この『4大割り材』について一緒に学びましょう!
1、炭酸水とソーダ水
まずは炭酸水とソーダ水の違いについてだが、作り方に違いがある。
《炭酸水》
水に二酸化炭素を溶かした人工的なものと、天然でとれるものがある。
天然でとれるものは天然炭酸水と呼ばれ、ペリエやゲロルシュタイナーなどがある。
《ソーダ水》
クエン酸と炭酸水素ナトリウム(重曹)を混ぜて、化学変化を起こして作られる。
科学的に作られるソーダ水はナトリウムが多く含まれ、炭酸水よりも安価。
いずれも常温常圧では不安定な物質な為、水と二酸化炭素が分離しやすい。
ソーダ水で湧いている泡は、言うまでもなく二酸化炭素である。
メリット
・摂取すると二酸化炭素の影響で体内が酸欠状態と認識し、結果血管を広げて血行がよくなる。
・消化器官を刺激して便秘解消、食欲増進を促す。
・満腹感が得られるので、ダイエットにも最適。
デメリット
・ゲップが出る。
取り扱い
バーテンダーとしてはお客様の口元にドリンクが入る前に、二酸化炭素が最大限残っている状態で提供することが大事になってくる。
グラスに雑に注いだり、かき混ぜたりすると二酸化炭素が逃げるので注意だ!
飲みすぎにも注意!上記で示したメリットを受けるには、1日150ml程度が適量!
また、ソーダ水につかると血行促進効果で傷が治り、疲労回復や痛みの軽減に効果あるとの事。
2、コーラ
コーラは1886年にアメリカで発明され、当初はコーラの実から抽出したほろ苦いコーラエキスを用いていた。
現在ではコーラエキスを含まないものがほとんどで、香味料の主成分は砂糖、シトラスオイル、シナモン、バニラなどのがその会社独自のレシピで製造されており、その数は40種類以上ある。
コカコーラ社内でも、原液のレシビを知る人は常に2人しかいない。
この2人は同じ飛行機に乗るのを禁じられている。
2人同時に死ぬと、レシピが永遠に失われるからである。
1人が亡くなると、もう1人が選んだ後任者にレシピが伝えられる。
原液のレシピを知るのは社長や重役とは限らず、その素性すら秘密にされているという。
『スーツケースを手錠で腕に括りつけた謎の男が、コカコーラの工場を出入りするのを見た』
という話も従業員の間で多く聞かれ、その男がレシピを知るミスターXの1人ではないかと囁かれている。
信じるか信じないかは、あなたしだい!
コカコーラの生みの親である、アトランタの薬剤師ジョン・ペンバートン
3、ジンジャーエール
1890年カナダ人のジョン・J・マックローリンがトロントで、生姜汁にフルーツジュースやフレーバーエキスを混ぜた飲料を製造し、ドラッグストアに売り出したのが始まり。
ジンジャーエールを直訳すると、ジンジャーは生姜、エールはビールを意味している。
アメリカ禁酒法時代(1920~1933年)にビールの代用として飲まれていたことからこの名がついた。
《ジンジャーエールの作り方》
すりおろした生姜に、シナモン、水、砂糖を加えて煮詰める。
粗熱をとり、レモン汁を入れてろ過した原液をソーダ水で割れば出来上がり。
ちなみにジンジャーエールには、生姜味が強いものとそうでないものが存在する。
僕らがいつも飲んでいる、生姜味が少ない黄色いものが『ドライジンジャー』で、
生姜味が強い茶色いものは『辛口ジンジャー』と呼ばれている。
4、トニックウォーター
トニックとは『元気が出る』という意味で、『マラリア』という恐ろしい病の防止として飲まれていた。
炭酸水に香草や果皮のエキス、糖分を加えたもので、ほろ苦い味わいが特徴。
元々は常緑高木キナの樹皮から得るキニーネを添加したものであった。
日本ではキニーネは劇物に指定されており、
国内で流通しているものは、代替物としてキナ抽出物が微量に含まれている。
キニーネの化学式
まとめ
いかかでしたか?
普段身近に感じているものも、改めてみると面白いですね。
今宵もあなたに最高の一杯を!
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