こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
テキーラについてもっと詳しく知りたい方に向けて、
誰よりも分かりやすく記事を書きました。
今回も一緒に学んでいきましょう!
テキーラと呼ぶための5箇条
テキーラと呼ばれるには、下記の条件を満たしたものだけです。
①200種類以上あるアガベの中から、『アガベアスル』のみを原材料として、51%以上使用すること。
広大な土地で栽培された上の晴天時は、まさに青いアガベ。
残りの49%はサトウキビ、ショ糖、ブドウ糖、トウモロコシなどの天然由来の糖分で、発酵の際に混ぜています。
②指定5州(ハリスコ、ナヤリ、タマウリパス、ミチョアカン、グァナファト)の指定産地で育成したアガベアスルを使用し、製造すること。
テキーラは、必ず決められた5地域で製造しなければなりません。
③2回以上蒸留し、アルコール度数は35〜55%であること。
多くのテキーラは40%ですが、同じ銘柄でも国によって違うものもあります。
またこの範囲が、アガベの味を感じるのに適している為です。
④メタノール値は3mg/ml以下であること。
メタノールは人体には有害で、過剰摂取すると失明します。
もっとも、その前に命を落としてしまいます。
⑤水以外の添加物は1%以下であること。
添加物は規定リストにあるもののみが許されています。(カラメル色素、消泡剤、天然オーク抽出物、糖蜜、香料など)
リストには虫(グサーノ)やチリペッパーは含まれていないので、これらが入っているものはテキーラとは呼べません。
テキーラ作りの2大地方
テキーラ造りが最も盛んなハリスコ州は、メキシコ第二の都市であるグアダラハラを境に、大きく分けて2つの地方に分けられます。
①バジェス地方
標高1200mの火山灰地質。
アガベはそれ程大きく育たないが、苦味のしっかりとしたものが収穫される。
その力強い酒質には、新樽で熟成されることが多く、辛味と苦味のしっかりとした味わいになるものが多い。
また、テキーラ村もこの地方に位置する。
②ロスアルトス地方
標高2000mの高地にあり、鉄分を多く含んだ肥沃な赤土が特徴。
糖分が多く大きなアガベが育つ。
その恵まれた環境では、アガベのみならず様々な野菜が出来る。
中古樽で優しくて熟成させるのが特徴で、滑らかで甘味のある口当たりが多い。
テキーラは熟成期間によって5つのクラスに分けられる
①オロ(ホベン、ゴールド)
ブランコに他のクラスのテキーラを合わせたもの、あるいはカラメル色素で色付けしたもの。
②ブランコ(シルバー、プラタ)
樽熟成をしないもの、もしくは熟成0〜2ヵ月のもの。
アガベ本来のフレッシュな味を楽しめる。
③レポサド
『休ませた』の意味で、樽熟成2ヵ月〜1年のもの。
軽い甘味とフルーティーさがある。
④アニェホ(アネホ)
『熟成させた』の意味で、樽熟成1〜3年のもの。
樽由来のまろやかな甘味と香りがある。
⑤エクストラアニェホ(エクストラアネホ)
樽熟成3年以上のもので、奥深い味わいと、樽の個性を強く感じられる。
⑥クリアアニェホ(クリアアネホ、クリスタルアネホ)
アニェホを特殊なフィルターなどで濾過することにより脱色、透明にしたもの。
樽の香りと甘味が残る。
まとめ
いかかでしたか?
7月24日はテキーラの日
皆さんで一緒に、テキーラでサルーしましょう!
今宵もあなたに最高の一杯を!