こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
ワインの会話をしていると、よくAOC(エーオーシー)という単語が出てきます。
AOCとはフランスにおいて、
Appellation(アペラシオン)
d'Origine (ドリジーヌ)
Contrôlée(コントラーレ)
の略称で、『原産地呼称管理』を意味しています。
今回はAOCについて、簡単に説明します!
原産地呼称管理とは
決められた場所で決められた材料、造り方によって出来たものに使われます。
例えばシャンパンやテキーラ、泡盛もその仲間です。
シャンパンは必ずフランスのシャンパーニュ地方で、決められたブドウを使い、決められた造り方をしたスパークリングワインのことです。
同じように泡盛は沖縄で、米と黒麹菌で造った焼酎のことです。
日本で作ったシャンパンや、ブドウで作った泡盛は無いわけで、シャンパンや泡盛は名乗れないよう管理・保護されています。
AOCは『どの土地の条件をクリアしてるか』という証明書で、その土地がより狭い範囲を示していれば、品質も価格も高くなります。
それはラベルの『O(ドリジーヌ)』の部分に書いてある地域名で確認することが出来ます。
例えば『アペラシオン・東京・コントラーレ』よりも、
『アペラシオン・銀座・コントラーレ』の方がより狭い範囲を指定しているので格が上です。
現在のフランスではAOP、
Appellation (アペラシオン)
d’Origine (ドリジーヌ)
Protégée(プロテジェ)
『原産地呼称保護』の意味。
こちらに徐々に移行している為、AOCとAOPが混在していますが、基本的な考え方は同じです。
また、国によって呼び方が異なるので、いくつか紹介します。
いろいろな国の『原産地呼称保護』
①イタリアDOP
(Denominazione di Origine Protetta)
デノミナツォーネ・ディ・オリジーネ・プロテッタ
新EU法が適用された為、以前まで使用していたDOCGとDOOは全てこれに含まれるが、今も混在している。
②オーストリアDAC
(Districtus Austriae Controllatus)
(ディストゥリクトゥス・アウストリエ・コントロラートゥス)
③アルゼンチンDOC
(Denominación de Origen Controlada)
デノミナシオン・デ・オリヘン・コントロラーダ
④チリDO
(Denominacion de Origen)
デノミナシオン・デ・オリヘン
⑤南アフリカWO
(Wine of Origin)
ワイン・オブ・オリジン
全て同じことを意味しています。
これらの単語の使い方としては、
・このワインはフランスのAOCです。
・このイタリアワインはDOPなんですね。
・やはりスペインのDOワインは美味しいですね。
・フランスのAOCワインはありますか?
といった感じです。
まとめ
いかがでしたか?
ワインを選ぶときや、差し入れで頂いた時などに役立てて頂けたら幸いです。
今宵もあなたに最高の一杯を!