こんにちは、
理系ソムリエのシゲです^_^
日本酒のラベルによく、『生酒』とか『ひやおろし』とか表記されているのを良く見かけます。
みなさんはその違いについてご存知でしょうか?
今回はその違いについて、誰よりも分かりやすく説明します。
これを読んだら、あなたも日本酒ツウの仲間入りです^_^
日本酒の火入れ
火入れは、味を損ねないよう60〜65℃程度で一定時間行う、いわゆる加熱殺菌のこと。
酒に残った酵素の働きを止め、劣化するのを防ぐ為に行われる。
通常は冬に搾られて、春に1度目の火入れを行い、
夏熟成を経て、秋の瓶詰め後に2度目の火入れをする。
一度目の火入れ
熱湯を張ったタンクに蛇管(じゃかん・だかん)を入れ、酒を通して加熱する『蛇管式』が多い。
他にも、瓶詰め後に上から温水シャワーをかけて加熱する『パストライザー・ウォーマー』や、
蒸気または湯と、酒が、隔てられたプレートを介して加熱する『プレート式熱交換器』がある。
二回目の火入れ
搾った酒を一升瓶に入れ、瓶ごと燗をつけるように加熱するやりかたを『瓶燗火入れ(びんかんひいれ)』と呼ぶ。
手作業の為に効率は悪いが、機械による火入れよりも香気成分が揮発しにくく、フレッシュさを保ちやすい。
ラベルの表記の意味
①生酒(なまざけ・なましゅ)
醪(もろみ)を搾ってから出荷するまで、一度も火入れをしていない日本酒。
酒の中に酵素などが活性状態で残っているので、貯蔵中に成分変化を起こしやすい。
流通環境の管理が必要となるが、搾りたての華やかな香りを残すことができる。
②生貯蔵
春の1度目の火入れをせずに夏熟成し、秋の2度目の火入れのみを行った酒。
フレッシュさを残しつつ、保存性もある。
③生詰め(ひやおろし)
夏熟成前の春に1度目の火入れを行い、秋の2度目の火入れは行わずに瓶詰めした酒。
秋口に火入れせず、『冷や』のまま『卸す』ので『ひやおろし=秋あがり』とも呼ばれている。
程よく熟成したまろやかな味わいがある。
まとめ
いかがでしたか?
お酒は知れば知るほど、味わい深くなりますね^_^
今宵もあなたに最高の一杯を!