こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
みなさんは普段、日本酒をどんな酒器で飲んでますか?
同じ日本酒でも、どのような酒器で飲むかによって味や香りが変わります。
今回は日本酒の酒器について、一緒に学びましょう^_^
1、飲む器
①盃(さかずき)
この形状は酒だけでなく、もともと汁物や飯物にも使われていた。
液面と鼻の距離が近い為、香りを強く感じやすい。
また、広がった液面が舌先に多く触れる事により、甘味を感じやすい。
②猪口(ちょこ)
もともとは料理の器として使用されていたが、江戸時代中頃から酒器や蕎麦用の器として使われるようになった。
液面が狭い為、香りの印象が小さくなる。
液面の幅が広いほど酸味を感じ、狭いほど甘味を感じやすい。
本醸造酒、純米酒などの燗酒を味わうのに向いている。
③ コップ(グラス)
升の中にコップ(グラス)を置き、溢れるほどの量を注ぐことを『盛っ切り(もっきり)』という。
飲み方は、升ごと持ち上げ、グラスを持って酒を飲み、グラスの酒が減ったところで、升の酒をグラスに注ぐ。
これ以降はグラスを直接テーブルに置いて飲む。
冷酒や冷や酒(常温)を飲み際に用いられる。
④升(ます)
スギやヒノキで作られた升は、もともと計量するための道具として使われていた。
正式な飲み方は、平らな辺の部分に口をつけて啜るように飲む。
樽酒の木の香りを引き立てるのに効果的。
⑤ワイングラス
口に入る瞬間の液面が広く、速いほど酸味が強く感じられる。
それに対して液面が狭く、ゆっくりなほど甘味を豊かに感じやすい。
⑥錫(すず)や銅製の器
錫は水を浄化して酒の味をまろやかにするとも言われ、加工しやすいことから酒器にも使われて来た。
金属製の酒器は熱伝導率が高い為、外気温の影響を受けやすい。
燗酒や冷酒に使われる事が多い。
2、注ぐ器
①ちろり
燗酒を温めるための器で、『ちろり』と直ぐに温まることから名付けられた。
錫(すず)や銅などから作られ、熱伝導率の高さを利用した器になっている。
②銚子(ちょうし)
金属や木で作られた長い柄のついた容器で、盃(さかずき)に注ぐためのもの。
近年では、ガラス製の銚子が冷酒などで使用されている。
③徳利(とっくり)
元々、醤油や酢などの貯蔵や運搬に使われていたが、江戸時代になってから酒を注ぐ器として用いられるようになった。
酒を注いだ状態で直接湯につけて、燗酒を作る為にも用いられ、保温性も高い。
近年では、ガラス製の徳利が冷酒などで使用される。
④片口(かたくち)
冷酒に使用されるとともに、陶器の器ごと電子レンジで温めて燗酒を作ることができる。
まとめ
いかがでしたか?
同じ日本酒でも酒器を変える事によって、違った表情になり、楽しむ事ができます。
みなさんも是非、試してみて下さい^_^
今宵もあなたに最高の一杯を!