こんにちは、
理系ソムリエのシゲです!
みなさんは普段、イタリアワインは飲みますか?
イタリアはフランス、スペインとともに、世界三大生産国の一角を占めています。
そして私は数ある国の中で、イタリアワインが一番好きです。
北から南までバラエティ豊かなワインが楽しめ、コスパも良いです。
そんなイタリアワインの代名詞は『多様性』と言われています。
今回は、そんなイタリアの概要について、誰よりも簡単に説明していきます。
イタリアワインの歴史
紀元前2000年以上前から、原始的なワイン造りは行われていたと言われている。
紀元前800年に、ギリシャ人がイタリアの南部にワイン造りを伝え、ブドウの栽培技術や醸造技術が向上していった。
イタリアはブドウ栽培には恵まれた環境で、古代ギリシャ人が『エノトリア・テルス』(ワインの大地)と讃えたことはよく知られている。
16世紀のローマ教皇パウルス3世に、サンテ・ランチェリオというワイン担当者がいた。
彼は歴史家・地理学者であると共に、モンテプルチャーノのワインを褒める言葉を残している。これが現代のソムリエの先駆けと言われている。
1716年にトスカーナ大公コジモ3世が、ブドウ品種の生産地の線引きを行った。
これが世界初の『原産地保護制度』の始まりと言われている。
『イタリアワイン・ルネッサンス』
20世紀に入ると、不景気とブドウの病気で畑は荒廃し、多くの固有品種や伝統が失われていった。
1970年代末から、世界に通用するワインを生産しようとし始め、フランス最先端の栽培方法や近代的醸造技術の導入を積極的に行った。
これは後に『イタリアワイン・ルネッサンス』と呼ばれ、世界から注目を集めた。
中でもトスカーナ地方の生産者が伝統や格式にとらわれず、ただ美味しさだけを追求して造った『スーパータスカン』は、イタリアワインのイメージを向上させ、もてはやされた。
現在では急速だった『イタリアワイン・ルネッサンス』への反動から、伝統的な栽培や醸造の見直しが盛んに行われ、その土地でしか生まれないワイン造りが期待されている。
イタリアワインの格付けDOP
フランスワインの格付けAOCと同じく、イタリアでも決められた場所で決められた製法で造ったワインのラベルには、地名やブドウ品種を表記することができます。
新イタリアワインの格付けはDOPが最高ランクですが、旧イタリアワインのDOCG、DOCが含まてれおり、現在は混同して使われていますが意味は同じです。
DOP(保護原産地呼称)
Denominazione di Origine Protetta
デノミナツィオーネ・ディ・オリジーネ・プロテッタ
DOCG(統制保障原産地呼称)
Dimoninazione di Origine Controllata e Garantita
デノミナツィオーネ・ディ・オリジーネ・コントロラータ・エ・ガランティータ
DOC(統制原産地呼称)
Dimoninazione di Origine Controllata
デノミナツィオーネ・ディ・オリジーネ・コントロラータ
イタリアの全20州
イタリアは、アルプス山脈の南側から地中海に突き出した長靴型のイタリア半島と、シチリア島、サルディーニャ島からなり、全20州からなっている。
①ヴァッレ・ダオスタ州(州都:アオスタ)
②ピエモンテ州(州都:トリノ)
③リグーリア州(州都:ジェノヴァ)
④ロンバルディア州(州都:ミラノ)
⑤トレンティーノ・アルト・アディジェ(州都:トレント)
⑥ヴェネト州(州都:ヴェネツィア)
⑦フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州(州都:トリエステ)
⑧エミリア・ロマーニャ州(州都:ボローニャ)
⑨トスカーナ州(州都:フィレンツェ)
⑩ウンブリア州(州都:ペルージャ)
⑪マルケ州(州都:アンコーナ)
⑫ラツィオ州(州都:ローマ)
⑬アブルッツォ州(州都:ラクイラ)
⑭モリーゼ州(州都:カンポバッソ)
⑮カンパーニア州(州都:ナポリ)
⑯プーリア州(州都:バーリ)
⑰バジリカータ州(州都:ポテンツァ)
⑱カラブリア州(州都:カタンザーロ)
⑲シチリア州(州都:パレルモ)
⑳サルデーニャ州(州都:かッリァリ)
イタリアワインの主要ブドウ
白ブドウ
第一位…カタラット・コムーネ
第二位…トレッビアーノ・トスカーノ(ユニ・ブラン)
第三位…シャルドネ
黒ブドウ
第一位…サンジョベーゼ
第二位…モンテプルチャーノ
第三位…メルロー
両者合わせて第一位は、サンジョベーゼです!
まとめ
いかかでしたか?
イタリアの各州については、また詳しく説明しますね!
今宵もあなたに最高の一杯を!
【1/4】イタリアワイン産地を誰よりも簡単に紹介!豆知識あり
【2/4】イタリアワイン産地を誰よりも簡単に紹介!豆知識あり
【3/4】イタリアワイン産地を誰よりも簡単に紹介!豆知識あり